ビッグサンダーマウンテンのバックグラウンドストーリー

東京ディズニーランドで人気のビッグサンダーマウンテンって、ただのスリル満点なアトラクションじゃないんです!

実は、1850年代の西部開拓時代から続く、とっても興味深いバックグラウンドストーリーが隠されているんですよ。

ゴールドラッシュに沸いた時代の鉱山会社の物語や、先住民が語り継いだ不思議な伝説まで、知れば知るほど奥が深い世界が広がっています。

このアトラクションの背景にある壮大なストーリーを調べてみました!

1850年代のゴールドラッシュはどのように始まったの?

物語の始まりは1850年代、アメリカ西部でゴールドラッシュが起きていた頃のことです。

カリフォルニア州の赤茶けた岩山「ビッグサンダーマウンテン」で、ある開拓者が偶然金塊を発見したことがきっかけでした

この発見は瞬く間に広がり、一攫千金を夢見る開拓者たちが続々と山に押し寄せるようになったのです。

当時のアメリカ西部は、まさに開拓の真っ最中でした。

金を求める人々の熱気はすごかったんですね!

山の周辺には急速に町が発達し、活気に満ちた鉱山地帯となっていきました

開拓者たちは手作業で金の採掘を始め、山はにぎやかな声に包まれていたことでしょう。

しかし、この山には古くから言い伝えられていた秘密がありました。

先住民たちは、ビッグサンダーマウンテンには超自然的な力が宿っていると信じていたのです。

でも、金に目がくらんだ開拓者たちは、そんな警告に耳を傾ける余裕はありませんでした。

ビッグサンダーマイニングカンパニーはなぜ設立されたの?

個人での採掘が盛んになると、より効率的に金を掘り出すために「ビッグサンダーマイニングカンパニー(Big Thunder Mining Company)」という鉱山会社が設立されました

1860年代に入ってからのことです。

この会社は最新の蒸気機関車を導入し、本格的な企業としての採掘を開始したんです。

会社の設立により、採掘作業は一気に大規模化されました。

手作業だった金採掘が、機械を使った効率的な作業に変わったのです

鉱山列車が山を走り回り、大量の金が採掘されるようになりました。

約30年もの間、この鉱山からは多くの金が掘り出され続けたといわれています。

ビッグサンダーマイニングカンパニーは、鉱山だけでなく鉄道も建設し、山を削りながら採掘を進めていきました。

まさに現代的なビジネスの先駆けのような存在だったんですね。

ゲストが乗車する際に見える建物も、この鉱山会社の事務所という設定になっています。

先住民の警告とはどんな内容だったの?

先住民たちは開拓者たちに対して、何度も重要な警告を発していました。

それは「ビッグサンダーマウンテンには精霊や神々が住んでいるため、うかつに手を出すと災いが起こる」というものでした。

この山は彼らにとって神聖な場所であり、守護霊が宿る特別な存在だったのです。

ネイティブアメリカンの伝承によれば、この山には古くから超自然的な力が存在していました。

彼らは山を荒らす者には災いがもたらされると信じており、開拓者たちに採掘を止めるよう呼びかけ続けていたんです。

でも残念ながら、金に夢中になった開拓者たちは、この大切な警告を聞き入れることはありませんでした。

先住民たちの予言は、やがて現実のものとなってしまいます。

山での採掘が進むにつれて、不思議な現象が次々と起こり始めたのです。

まるで山の精霊が怒っているかのように、様々な出来事が鉱山を襲うことになりました。

鉱山で起きた不思議な現象とは?

ビッグサンダーマイニングカンパニーが本格的な採掘を始めると、山では謎めいた出来事が多発するようになりました

作業員たちは不気味な音を聞いたり、原因不明の機械の故障に悩まされたりするようになったのです。

陥没事故も頻繁に起こり、鉱山で働く人々の間に不安が広がっていきました。

最も不思議だったのは、機関士がいないのに鉱山列車が暴走しているという噂でした

無人の列車がひとりでに動き回る光景は、さぞかし人々を驚かせたことでしょう。

金がだんだん減っていく中で、困った開拓者たちはダイナマイトを使ってもっと深く掘ろうとしましたが、これがさらに状況を悪化させることになりました。

1878年頃には大規模な地震が発生し、鉱山設備は大きな被害を受けました。

この出来事をきっかけに、人々は恐怖に駆られるように山を去り始め、鉱山は放棄されることになったのです。

町はゴーストタウンと化しましたが、今でも無人の列車が山を走り続けているという不思議な話が残っています。

ビッグサンダーマウンテンが現在も愛される理由

このようなドラマチックなバックグラウンドストーリーがあるからこそ、ビッグサンダーマウンテンは単なるスリルライドを超えた魅力を持っているんですね。

1850年代の西部開拓時代から始まった壮大な物語は、現在でも多くの人々の心を捉えて離しません。

先住民の警告を無視した開拓者たちの末路は、自然への敬意の大切さも教えてくれます

ゲストが乗る「マイントレイン」は、まさにその不思議な現象の一つとして設定されています。

廃鉱となった山を猛スピードで駆け抜ける体験は、この深いストーリーがあるからこそ、より一層特別なものに感じられるのでしょう。

東京ディズニーランドを訪れる際は、ぜひこの背景にある物語を思い浮かべながら楽しんでみてくださいね。