ディズニー映画の日本語版って、どうやって作られているんだろう?って思ったことありませんか!
特に声優さんがどんなふうに選ばれて、実際に収録が終わるまでどのくらいの時間がかかるのか、すごく気になりますよね。
私もディズニー映画を見るたびに「この声優さんはどうやって選ばれたんだろう」と疑問に思っていました!
そこで今回は、ディズニー映画の日本語版声優オーディションから収録完了までの流れと期間について、詳しいスケジュールや作業内容を調べてみました!
ディズニー声優のオーディションって一般の人も受けられるの?
ディズニー映画の声優オーディションについて調べてみると、意外な事実が見えてきました。
実は、ディズニー声優のオーディションは一般公募されていないんです!
テレビで「声優オーディション開催!」なんて告知を見かけることがありますが、ディズニーの場合はちょっと違うんですね。
ディズニーの声優選考は「クローズドオーディション」と呼ばれる方式で行われています。
これは芸能事務所や声優事務所にのみ情報が届く、いわば水面下でのキャスト選出なんです。
つまり、どこかの事務所に所属していないと、そもそもオーディションを受けることができないってことになります。
一般的な流れはこんな感じです。
まず、ディズニー側から各事務所にオファーが届きます。
事務所では所属タレントの中から、キャラクターの特徴に合いそうな人を選んでオーディションに参加させるんです。
ちなみに過去には「ティンカー・ベル」で携帯サイトからの一般応募が行われたこともありましたが、これはかなり珍しいケースだったようですね!
声優オーディションではどんなことをチェックされるの?
オーディションの内容について詳しく見てみましょう。
ディズニーの声優オーディションでは、複数のポイントが厳しくチェックされているんです。
具体的には以下のような要素が評価されます。
・年齢感(キャラクターの年齢に合っているか)
・声の高さ(音域がキャラクターに適しているか)
・声の質感(キャラクターのイメージに合っているか)
・演技力(感情表現がしっかりできるか)
・歌唱力(ミュージカル作品の場合)
特にミュージカル作品では、セリフだけでなく歌唱オーディションも実施されるんです。
「アナと雪の女王」のエルサ役に松たか子さんが選ばれたのも、演技力と歌唱力の両方が評価されたからなんですね。
オーディションでは課題曲が渡されて、実際に歌ってもらうそうです。
面白いのは、歌が上手いかどうかよりも、声がキャラクターに合っているかどうかが一番重要だということ。
技術的な上手さより、キャラクターとの相性が何より大切にされているんです。
また、最終的な決定には必ずアメリカ本社の承認が必要になります。
日本側である程度絞り込んだ後、音声を本社に送って最終的なOKをもらうという流れになっているんです。
収録作業から完成までどのくらいの時間がかかるの?
声優が決まった後の収録作業についても気になりますよね。
一般的なアニメーション制作では、映像が完成してからアフレコ(声優の収録)が行われます。
各キャラクターの担当声優が映像に合わせて声を吹き込む作業ですね。
アニメーション制作全体のスケジュールを見てみると、一般的な30分のアニメ1話分で約1ヶ月程度かかるとされていますが、ディズニーの劇場版映画の場合はより長期間が必要になります。
劇場版映画となると、1年から2年という長期間の制作期間が必要になるんです。
収録作業については作品によって期間が異なりますが、複数回のセッションを重ねて完成させることが一般的です。
全体的な制作スケジュールを考えると、声優選考から最終的な音響調整まで数ヶ月から半年程度の期間を要することが多いようです。
収録作業と並行して、効果音や音楽の制作も進められます。
また、翻訳作業についても見てみると、映画の台本を単純に日本語に訳すだけでは使えません。
口の動きに合わせたり、キャラクターの性格に合う日本語表現を考えたりと、かなり複雑な作業が必要になります。
翻訳や音響調整の細かい作業スケジュールは?
ディズニー映画の日本語版制作には、声優の収録以外にもたくさんの工程があります。
翻訳作業では、まず素訳(そやく)と呼ばれる、セリフの長さを考えずに英語を日本語に訳す作業から始まります。
翻訳者は映像を確認しながら、場面に応じて適切な日本語を選んでいきます。
例えば、同じ”Hello.”でも、隣にいる人への挨拶なのか、遠くの人への呼びかけなのかで、日本語の訳し方が変わってくるんです。
さらに、キャラクターの一人称を「私」「ぼく」「おれ」のどれにするか、語尾をどうするかなど、キャラクター設定に関わる重要な判断も必要になります。
こうした細かい調整が、私たちが見る最終的な作品の質に大きく影響するんですね。
音響面では、口の動きと日本語のセリフを合わせる「リップシンク」という作業が特に重要です。
アニメーション作品の吹替翻訳では、大きなスクリーンで口の動きがよく見えるため、より精密な調整が求められるそうです。
制作スケジュールの厳しさについても触れておくと、限られた期間内で字幕版と吹替版の両方を仕上げるといった、かなりタイトなスケジュールで作業が進められることもあるようです。
ディズニー映画の日本語版は時間をかけて丁寧に作られている
調べてみて分かったのは、ディズニー映画の日本語版制作は想像以上に複雑で時間のかかる作業だということでした。
声優オーディションから収録完了まで具体的に何ヶ月かかるかは作品によって違いますが、劇場版映画全体では1年から2年という長期間が必要なんですね。
オーディションも一般公募ではなく、事務所を通じたクローズドな形で行われていて、最終的にはアメリカ本社の承認まで必要という厳格なシステム。
声優さんの演技力や歌唱力はもちろん、キャラクターとの相性が何より重視されているのも印象的でした。
翻訳や音響調整も含めて、本当にたくさんの人が関わって私たちの手元に届いているんだなって、改めて感じました!