ディズニーキャストは雨の日に地面に絵を描くって本当?

ディズニーを語る上で外せないのが、雨の日にふと足元に現れるキャラクターの水アート

実際に地面にミッキーたちの絵が現れるなんて、まるで魔法みたいですよね。

この素敵なサービスについて調べてみました

雨の日に描かれるディズニーアートの正式名称は?

この地面に描かれるキャラクターの絵は、「カストーディアルアート」と呼ばれています。

カストーディアルキャスト(清掃・ゲストの案内担当)が水で地面に描くディズニーキャラクターの絵のことなんです。

水たまりの水を絵の具代わりにして、普段お掃除に使っているトイブルーム(ほうき)を筆のように使って絵を描いていきます。

雨上がりのちょっとした時間や、雨の日の屋根下などで見られる可能性がとても高いんです。

まるで魔法使いのように水を絵の具として扱う様子は、見ているだけでもワクワクしますね!

実はこの技術、カストーディアルキャストなら誰でもできるわけではないんです。

・地面に残っている水たまりの水を使用
・バケツを持参して水を使用
・トイブルーム(ほうき)で描画
・ダストパン(ちりとり)を筆代わりに使用することも

このように様々な方法で、ゲストをサプライズで楽しませてくれます!

カストーディアルアートを描けるキャストは限定されている?

実は、カストーディアルキャストだったら誰でも絵を描いてOKというわけではないんです。

一定のレベルに到達したキャストさんだけが、パーク内でアートを描くことができるんです。

ゲストサービスのステップアップの1つとしての位置づけになっていて、希望者はまず練習からスタート。

絵のレベルが一定基準に達すると、パーク内で描いてOKというお墨付きがもらえるそうです。

合格した試験のランクによって、描けるキャラクターも違うという情報もあります。

ダストパンの先を自在に操って描かれるアートがどれも上手なのは、こうした厳しい基準があるからなんですね!

・一通りカストーディアル業務をマスター後に練習開始
・希望者のみが練習可能
・一定レベル到達でパーク内での実施許可
・試験ランクによって描けるキャラが決まる

ディズニーが全世代から愛される理由の一つが、こうした品質へのこだわりにあるんです。

どんなキャラクターが描かれるの?

カストーディアルアートで描かれるキャラクターは、とても豊富なんです!

東京ディズニーランドと東京ディズニーシー合わせて約50キャラクターも存在するとされています。

おなじみのミッキーマウス、ミニーマウスはもちろん、ダッフィー、シェリーメイ、ジェラトーニといった東京ディズニーシー限定キャラクターまで。

「不思議の国のアリス」のチェシャ猫や「モンスターズ・インク」のマイクなど、珍しいキャラクターのアートも見ることができるんです。

水を使って描くだけでなく、落ち葉を使ってミッキーの形を作ることもあります。

天気に関係なく、そこにたくさんの落ち葉があれば作っていることがあるので、秋から冬にかけての季節にも注目です!

期間限定のスペシャルバージョンも登場することがあり、過去には東京ディズニーシー15周年限定の「カストーディアルアート」が11種類も登場しました。

いつ、どこで見ることができるの?

カストーディアルアートは実はパーク内のどこででも見ることができますが、一番重要なのはタイミングなんです。

雨上がりのパークで地面に残っている水を使って絵を描くことが多いので、雨の日や雨上がりがチャンス

天気の良い日に都合良く水があることはほとんどないからです。

ただし、あえてバケツに水を用意してゲストを集めてパフォーマンスを行っていることもあります。

ディズニーランドのパレードを待っているゲストに向けて描いていることも多いんです。

・雨の日の屋根下
・雨上がりの水たまり付近
・パレード待ちエリア
・バケツを用意した特別パフォーマンス

水で描くため、すぐに乾いてしまう幻のアートともいえるカストーディアルアート。

だからこそ、出会えたときの感激もひとしおなんですね!

カストーディアルアートの起源は日本から?

とても興味深いことに、このカストーディアルアートは日本のカストーディアルキャストが始めて、今では世界に広がっているとされています。

1990年代には既に存在していたという証言もあり、雨の日のパークで少しでもゲストを楽しませたいというおもてなしの心から生まれたサービスなんです。

どのキャストがいつ頃始めたのかは分かっていませんが、ゲストへの思いやりが形になった素晴らしいサービスですよね。

現在では、キャストになりたいと思って面接に行く方々の中には、カストーディアルキャストを志望している方が多くいるそう。

その理由は、カストーディアルアートでゲストを楽しませたいからだとか!

日本発祥のサービスが世界のディズニーパークに広がっているなんて、とても誇らしいことですね。

雨の日ディズニーも素敵な思い出になる

カストーディアルアートについて調べてみて分かったのは、これがホントにゲストを思う心から生まれた素晴らしいサービスだということでした。

雨で少し残念な気持ちになりがちなパークでも、こうしたサプライズがあると一気に特別な思い出になりますよね!

同じ場所で同じアートに出会うことはできないという貴重さも、カストーディアルアートの魅力の一つ。

もし見つけたときには、ぜひ写真に収めてみてください。

キャストさんに声をかけると、リクエストに応えて好きなキャラクターを描いてくれることもあるんです。

雨の日のパークは少し足が重くなりがちですが、こんな素敵なサプライズが待っているかもしれませんよ!