東京ディズニーリゾートでファストパスが導入されるまでって、どんなアトラクションも長い列に並ぶのが当たり前だったんです!
でも2000年7月24日、ビッグサンダーマウンテンに初めてファストパスが導入されたことで、パークでの過ごし方が劇的に変わりました。
なぜビッグサンダーマウンテンが選ばれたのか、そしてこの革新的なシステムがパーク運営にどんな変化をもたらしたのか、気になって調べてみました!
ビッグサンダーマウンテンが初のファストパス対応アトラクションって本当?
はい、これは本当の話です!
2000年7月24日、東京ディズニーランドで初めてファストパスが導入されたアトラクションがビッグサンダーマウンテンでした。
当時のパークでは、どんなに人気のアトラクションでも「早い者勝ち」で列に並ぶしかありませんでした。
混雑時には数時間待ちも珍しくなく、特に子供連れの家族にとってはなかなか大変な状況だったんです。
ファストパスの導入により、ゲストはアトラクション近くの発券機に入場券をかざすだけで、指定された時間に専用入口から短い待ち時間でアトラクションを楽しめるようになりました。
しかも発券は無料で、これまでとはまったく違う体験ができるようになったのです。
その後の展開も素早く、ビッグサンダーマウンテンの成功を受けて、1週間後の8月1日にはスペースマウンテンが、翌月の9月1日にはプーさんのハニーハントがファストパス対応となりました。
なぜビッグサンダーマウンテンが最初に選ばれたの?
ビッグサンダーマウンテンが最初に選ばれた理由について、明確な公式発表はありませんが、いくつかの要因が考えられます。
まず、ビッグサンダーマウンテンは1987年のオープン以来、常に高い人気を誇るアトラクションの一つでした。
混雑時には長時間の待ち時間が発生しやすく、新システムの効果を測定するのに適していたと考えられます。
また、アトラクションの構造や立地も重要な要素だったでしょう。
ファストパス発券機の設置場所や、専用入口の確保、既存の列の流れを変更する工事など、物理的な条件が整いやすかったのかもしれません。
さらに、3大マウンテンの中でも比較的安定した人気があり、テスト導入には最適だったと推測されます。
スペースマウンテンやスプラッシュマウンテンと比べて、年齢層の幅も広く、より多くのゲストにファストパスの仕組みを体験してもらえる利点もありました。
ファストパス導入でパーク運営はどう変わったの?
ファストパス導入により、東京ディズニーリゾートの運営は根本的に変わりました。
最も大きな変化は、ゲストの行動パターンが戦略的になったことです。
従来は「とりあえず近くのアトラクションに並ぶ」という単純な行動でしたが、ファストパス導入後は違います。
ゲストは以下のような計画的な動きをするようになりました。
・人気アトラクションのファストパスを優先的に取得
・次のファストパスが取れるまでの2時間を有効活用
・ファストパス対象外のアトラクションとの組み合わせを考慮
・パーク内を効率的に移動するルート計画
この変化により、パーク全体の人の流れがより分散され、一部エリアに集中する混雑が緩和される効果も生まれました。
ファストパスの時間まで他のエリアで過ごすゲストが増えたためです。
運営側にとっても、ファストパスは貴重なデータ収集ツールとなりました。
どのアトラクションがどの時間帯に人気なのか、ゲストの動向パターンなど、従来では把握しきれなかった詳細な情報を得られるようになったのです。
また、2019年にはアプリでのファストパス取得が可能になり、さらに便利で効率的なシステムに進化していきました。
ビッグサンダーマウンテンから始まったファストパスの影響力
ビッグサンダーマウンテンでの初導入から23年、ファストパスは東京ディズニーリゾートの体験を根本的に変えた画期的なシステムでした。
2023年にサービス終了となりましたが、その後継として有料のディズニー・プレミアアクセスやプライオリティパスが登場し、形を変えながらも優先案内の仕組みは続いています。
思い返してみると、あの小さな発券機から始まった変化って、ホントにすごいことだったんだなと感じます。
ビッグサンダーマウンテンが切り開いた新時代は、今でもパークでの過ごし方の基礎になっているんですね!