ビッグサンダーマウンテンの見た目は明るくてワクワクするのに、実はバックグラウンドストーリーがとても神秘的で深いって知っていました?!
東京ディズニーランドの人気アトラクションの裏に隠された、1850年代のゴールドラッシュ時代の物語は、想像以上に奥深いドラマが詰まっています。
今回は、ビッグサンダー・マイニングカンパニーの設立から不思議な現象が起こるまでの詳細なストーリーと、先住民の警告を無視してしまった結果について調べてみました!
なぜ1850年代のゴールドラッシュが舞台になったの?
ビッグサンダーマウンテンの物語は、1848年から1855年にかけて実際に起こったカリフォルニア・ゴールドラッシュをモデルにしています。
この時代、カリフォルニア州で金塊が大量に発見されたことで、アメリカ東部から西部へと多くの人々が押し寄せました。
実際のゴールドラッシュでは、一攫千金を夢見る開拓者たちがカリフォルニアの山々で金の採掘を始めていたんです。
このゴールドラッシュによって人口が急激に増加し、1850年にはカリフォルニアが31番目の州として誕生することになりました。
ディズニーのイマジニアたちは、この歴史的な出来事をベースにして、赤茶けた岩山「ビッグサンダーマウンテン」という架空の鉱山を舞台にしたストーリーを作り上げたんです。
西部開拓時代の雰囲気や建物の様子なども、実際のゴールドラッシュ時代の町並みを参考にしているそうです!
ビッグサンダー・マイニングカンパニーはどんな会社だったの?
物語の中では、1860年代に入ると「ビッグサンダー・マイニングカンパニー」という鉱山会社が設立されます。
この会社は、最新の蒸気機関車を導入して金の採掘を効率化しようとしていました。
会社設立の経緯ですが、最初は個人の開拓者たちがバラバラに採掘していたものの、だんだんと企業レベルでの大規模な採掘が必要になってきたんです。
そこで鉱山会社を作って、より組織的に金を掘り出そうとしたわけですね。
ビッグサンダー・マイニングカンパニーは約30年もの間、この山で金を採掘し続けていました。
当時としては最先端の技術を使って、どんどん山の奥深くまで掘り進んでいったんです。
現在でも、アトラクションの待機列では、この会社の事務所や看板、当時の様子を報道した新聞などを見ることができますよ!
先住民の警告を無視した結果何が起こったの?
実は、ゴールドラッシュが始まるずっと前から、この地域には先住民(ネイティブアメリカン)が住んでいました。
彼らにとってビッグサンダーマウンテンは、「精霊や神々が宿る神聖な山」として崇められていた特別な場所だったんです。
先住民たちは開拓者たちに対して、何度も警告を発していました。
その内容がこちらです。
・この山には精霊や神々が住んでいる
・昔から超自然的な力が存在している
・うかつに掘り続ければ災いが起こる
・山を荒らすと神々の怒りに触れてしまう
しかし、金に目がくらんだ開拓者たちは、この警告を完全に無視してしまいました。
それどころか、より多くの金を掘り出そうとしてダイナマイトまで使い始める始末だったんです。
先住民たちはダイナマイトの爆発音を聞いて「雷だ!神々の怒りに触れたんだ」と恐れ、この山を「ビッグサンダーマウンテン」と呼ぶようになったと言われています。
このように、先住民の神聖な場所に対する敬意を無視した結果、後に大きな代償を払うことになってしまうんです。
不思議な現象の正体は何だったの?
先住民の警告を無視し続けた結果、ビッグサンダーマウンテンでは次々と不思議で神秘的な現象が起こり始めました。
その現象がこちらです。
1. 発掘用の機械が原因不明の故障を繰り返すようになった
2. 鉱山で謎めいた事故が多発するようになった
3. 作業員が不気味な音や現象を体験するようになった
4. 無人の鉱山列車(マイントレイン)が勝手に暴走し始めた
特に衝撃的だったのが、機関士が乗っていないはずの列車がひとりでに動き回るという現象でした!
この不思議な出来事に恐れをなした人々は、だんだんとビッグサンダーマウンテンから足が遠のいていきました。
1878年8月には大地震も発生し、鉱山設備は大きな被害を受けることになりました。
これらの現象を目の当たりにした人々は、「先住民の警告はホントだったんだ」と気づくことになったんです。
結果的に鉱山は危険すぎる場所となり、勇敢な開拓者でないと入ることができないような場所になってしまいました。
ビッグサンダーマウンテンの奥深いストーリー
調べてみると、ビッグサンダーマウンテンの背景には、単なるスリルライド以上の深いメッセージが込められていることがわかりました。
1850年代のゴールドラッシュという歴史的背景から始まり、先住民の文化や自然に対する敬意、そして人間の欲望が招く結果まで、とても考えさせられる物語でした。
現在私たちが乗る「暴走列車」は、実は先住民の警告を無視した人々の行いの結果なんですね。
明るく楽しいアトラクションの裏にこんな奥深いストーリーが隠されているなんて、ディズニーのイマジニアの創造力にはホントに驚かされます!