ピクサー映画を見ていて、「A113」という文字や数字を見かけたことはありませんか?
実はこの「A113」、すべてのピクサー映画に必ず登場する隠れた秘密なんです!
車のナンバープレートやカメラの型番、乗車券の座席番号など、さまざまな場面でこっそりと登場しています。
一体この謎の文字列にはどんな意味があるのでしょうか?
今回は、ピクサーファンなら絶対に知っておきたい「A113」の正体について調べてみました!
A113の正体はカリフォルニア芸術大学の教室番号
「A113」は、アメリカのカリフォルニア芸術大学(カルアーツ)に実在する教室の番号です[1][3]。
この教室は、入学した学生が初年度にグラフィックデザインとキャラクターアニメーションを学ぶ特別な場所なんです[1]。
実はこの教室から、現在のアニメーション業界を牽引する数多くの著名クリエーターたちが巣立っているんです!
📌 A113教室出身の有名クリエーター
・ジョン・ラセター(『トイ・ストーリー』『カーズ』監督)
・ティム・バートン(『シザーハンズ』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』監督)
・ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』『Mr.インクレディブル』監督)[3]
カリフォルニア芸術大学からは毎年多くのクリエーターたちが卒業し、ディズニーやピクサーアニメーションスタジオに就職しています[1]。
つまり、A113教室はアニメーション界のスーパースターたちを育てた「聖地」のような場所だったんですね!
最初に使ったのはブラッド・バード監督
「A113」を最初にアニメーションに取り入れたのは、ブラッド・バード監督です[1][2]。
ブラッドは『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の「いじわる家族といたずらドッグ」という回で、車のナンバープレートの番号として「A113」を使ったのが始まりでした[2][4]。
ブラッド・バード監督自身も、この隠れコードについてこんな風に語っています。
「これは私の映画作品、どれでもことごとく使っているよ。ザ・シンプソンズも含めてね。いうなればこれはアル・ハーシュフェルド作品におけるNinaの署名の私版といったところかな」[2][4]
💡 ジョークから始まった文化
最初は単なる仲間内のジョークとして始まった「A113」でしたが、やがて同じ教室で学んだアニメーター同士の挨拶のような存在になっていきました[1]。
ブラッドの友人であるジョン・ラセターが率いるピクサーでも、この慣習が受け継がれることになったんです[4]。
ピクサー映画での登場シーンを探してみよう
「A113」は、ピクサーの長編映画作品すべてで見ることができます[2][4]。
しかも、ただ映像に映るだけでなく、音声でも登場することがあるんです!
🔧 主な登場シーン
・『トイ・ストーリー』:アンディの母の車のナンバープレート[6]
・『ファインディング・ニモ』:水中カメラマンのカメラの型番[3][6]
・『バグズ・ライフ』:フリックが戦士虫を発見したシーン[5]
・『Mr.インクレディブル』:会議室の番号として音声で登場、監獄のレベル表示[7]
・『あの夏のルカ』:ルカが持っていた乗車券の座席番号[6]
特に『Mr.インクレディブル』では、監督がブラッド・バード自身ということもあって、2回も登場しているんです[7]。
ミラージュが「A113会議室に来るように」と伝えるシーンと、管理パネルで「A1」レベルの「13番目」の牢房として表現されるシーンがあります[7]。
✅ 映画鑑賞時のポイント
「A113」は隠れミッキーのように、観客にとって楽しい発見要素になっています[1]。
映画を見る際は、画面の隅々まで注意深く見てみてください!
車のナンバープレート、電子機器の型番、部屋番号など、意外な場所に隠れているかもしれません。
母校への愛と仲間への敬意を込めた特別なメッセージ
現在の「A113」は、アニメーターたちが母校への感謝と仲間への敬意を表す特別な方法となっています[1][6]。
カリフォルニア芸術大学のA113教室は、クリエーターたちにとって同じ夢を目指し、青春を歩んだ特別な場所でした[1]。
当初はジョークとして始まった「A113」ですが、やがて別の意味も持つようになりました[6]。
今では、アニメーターたちが互いを認め合い、共に歩んだ経験を共有するシンボルになっているんです[6]。
📌 ピクサー以外でも見つけられる
実は「A113」は、ピクサー作品以外でも見つけることができます[6]。
・『リロ・アンド・スティッチ』
・『プリンセスと魔法のキス』
・『アイアン・ジャイアント』
・『アベンジャーズ』
・『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』[6]
カルアーツ出身のアニメーターたちが、さまざまな作品で仲間内のジョークを続けているということなんですね!
小さな教室から始まった大きな文化
「A113」は、たった一つの教室番号から始まった小さなジョークが、今では世界中のアニメーションファンに愛される文化になりました。
ピクサー映画を見るときは、ぜひ「A113」を探してみてください!
きっと新しい発見があって、映画をもっと楽しめるはずです!