ビッグサンダーマウンテンのモデルになった実在の山はどこ?

東京ディズニーランドの人気アトラクション「ビッグサンダーマウンテン」には、実は実在するモデルの山があることをご存知でしょうか?

多くのゲストが楽しんでいるあの赤茶けた岩山は、アメリカ・アリゾナ州セドナにある「サンダーマウンテン」という神聖な山をモデルにしているんです。

この山には、ネイティブアメリカンの深い歴史と、現在も続くスピリチュアルな魅力が詰まっています。

調べてみると、想像以上に興味深い背景がありました!

ビッグサンダーマウンテンのモデルは本当に実在するの?

ビッグサンダーマウンテンのモデルとなった山は、確実に実在しています

その山は、アメリカ合衆国アリゾナ州セドナにある「サンダーマウンテン」という岩山です。

名前がアトラクションと酷似しているだけでなく、外観もそっくりなのが特徴的ですね。

赤茶けた岩山に所々緑が映える景色は、まさに東京ディズニーランド内ウエスタンランドのコンセプトそのものといえるでしょう。

ウォルト・ディズニーがセドナに別荘を所有していたことが、この山がアトラクションのモデルになった理由とされています。

セドナの別荘にいる時に、広大な大地にある個性的な形をした赤い砂岩の岩山「サンダーマウンテン」を見て閃いたと言われているんです。

ただし、アトラクションの外観については複数の説があり、アリゾナ州北部のモニュメント・バレーやユタ州南西部のブライスキャニオン国立公園のフードゥーも外観上のモデルとして挙げられています。

セドナがネイティブアメリカンの聖地とされる理由は?

セドナは古来から、ネイティブアメリカンによって神々が住む神聖な土地と伝えられてきました

11世紀にはネイティブアメリカンの一部族であるハバスパイ族がこの地に棲んでいたとされており、最古では700年頃にシナワ族が居住していた記録もあります。

ハバスパイ族は、この地を「ウィー グァルコ ホル ホルバ」(大地からブクブク泡立つ岩)と呼んでいます。

彼らは先祖からエネルギーや波動を受け取ることができるので、この地に立つこと自体が重要な儀式だと考えているんです。

セドナの周囲には「ボルテックス」と呼ばれる大地のエネルギーが集まるとされる場所が点在しており、現代でも一種のパワースポットとして国内外から多くの観光客が訪れています。

科学的根拠が示されているわけではありませんが、現代米国でもその神聖さがいろいろな形で受け継がれているようです。

特にパワーを強く感じやすい4箇所は「4大ボルテックス」と呼ばれており、その中にはエアポートメサから見えるサンダーマウンテンも含まれています。

実際の地形とアトラクションの共通点は?

セドナのサンダーマウンテンとビッグサンダーマウンテンには、驚くほど多くの共通点があります

まず最も目立つのは、段々と重なったように見える山の形状です。

実際の地形の特徴として、以下のような共通点が挙げられます

・赤茶けた砂岩でできた岩山
・ゴツゴツとした岩肌の質感
・段階的に重なる岩の層構造
・周囲の緑との美しいコントラスト
・雄大で迫力のある外観

セドナは「レッドロックカントリー」と呼ばれるほど、個性的な形をした赤い砂岩の岩山に囲まれた場所です。

この赤土の岩山がそびえ立つ雄大な自然は、まさにビッグサンダーマウンテンの世界観を現実に表現したような景色なんです。

セドナのサンダーマウンテンは、セドナの町から見て北西部にそびえ立っており、その姿は東京ディズニーランドのウエスタンランドから見上げるビッグサンダーマウンテンと重なる部分が多いといえるでしょう。

現在のセドナはどんな場所になっているの?

現在のセドナは、もともとネイティブアメリカンの聖地だった場所が、全米有数の「スピリチュアルな街」として世界的に知られるようになり、年間約400万人以上の訪問者を抱える観光地・保養地となっています

1970年代にセドナが大きく変化したのは、ボルテックスと呼ばれるパワースポットの街として注目されたのがきっかけでした。

既存の価値観に反発し、スピリチュアルな世界を信じる人々やヒッピーと呼ばれる人々が大挙してこの地に押し寄せたんです。

現在のセドナでは、様々なスピリチュアル体験を楽しむことができます

・ボルテックスでの瞑想体験
・オーラリーディング
・ヒーリングセッション
・パワースポット巡り
・ネイティブアメリカンの遺跡見学

また、セドナには300人以上のアーティストが住み、80件以上のアートギャラリーやショップがあることでも知られています。

展示物はウェスタンからアバンギャルド、古典的なものから現代美術まで多彩で、芸術的な側面でも魅力的な場所となっているんです。

ビッグサンダーマウンテンに込められた想い

調べてみると、ビッグサンダーマウンテンには単なるスリルアトラクション以上の深い意味が込められていることがわかりました。

ネイティブアメリカンの聖地であるセドナのサンダーマウンテンをモデルにすることで、古来から続く大地への敬意や自然の力強さが表現されているんですね。

ウォルト・ディズニーがセドナの雄大な景色に感動し、それをテーマパークで再現したいと考えたのも納得できます。

現在も多くの人々がスピリチュアルな体験を求めて訪れるセドナの魅力が、東京ディズニーランドでも感じられるのは素晴らしいことだと思います!