ディズニー・ピクサーの「インサイド・ヘッド2」が大ヒット記録を更新し続けていますが、果たして映画会社にとってホント儲かったのか気になりますよね?
映画の興行収入と実際の利益はまったく違うもので、製作費やマーケティング費用を差し引くと赤字になってしまう作品も少なくありません。
でも「インサイド・ヘッド2」の場合は、業界関係者も驚く驚異的な黒字を記録したようです!
詳しい収支について調べてみました!
インサイド・ヘッド2はホント黒字だったの?
まず最初に、「インサイド・ヘッド2」は間違いなく大成功の黒字作品でした。
映画業界の専門誌Deadlineの調査によると、2024年で最も利益を上げた映画として堂々の1位を獲得しています。
具体的な数字を見てみると、全世界での興行収入は約16.99億ドル(日本円で約2500億円)という驚異的な記録を達成しました。
アニメ映画としては歴代最高の興行収入となったんです。
でもここからが大切なポイントで、興行収入がそのまま利益になるわけではありません。
製作費やマーケティング費用などを差し引いても、なんと6.5億ドル(約950億円)もの純利益を記録したとされています。
これはディズニーにとってすごく大きな成功といえます。
どのくらいの利益を生み出したの?
「インサイド・ヘッド2」の利益の詳細を見ていくと、その成功ぶりがよくわかります。
映画業界の分析では、映画館での上映だけでなく、家庭向けエンターテインメントや配信サービスからの収益も含めて計算されることが一般的です。
製作費については2億ドルという情報が公表されており、これに加えてマーケティング費用なども必要になります。
しかし、16.99億ドルという圧倒的な興行収入により、これらの費用を大幅に上回る利益を確保できたということになります。
実際、Deadlineの計算では6.5億ドルという巨額の純利益が算出されており、これは映画業界ではすごく珍しい大成功例といえそうです。
この数字は製作予算、マーケティング、その他の費用を全て考慮した上での純利益とされています。
なぜこんなに成功したの?
「インサイド・ヘッド2」がここまで成功した理由はいくつか考えられます。
まず、前作の「インサイド・ヘッド」が2015年に大ヒットしており、続編への期待が高かったことが挙げられます。
また、パンデミック後の映画館復活の追い風もありました。
ピクサー作品の多くがコロナ禍では配信サービス直行となっていたため、久しぶりに劇場で楽しめるピクサー映画として注目を集めたようです。
さらに、世界各地での展開も成功の要因でした。
アメリカ国内だけでなく、メキシコやブラジルなどの南米市場でも記録的なヒットを記録しました。
多様な観客層にアピールできたことが、全世界での大成功につながったのです。
アメリカ・カナダ:約6.5億ドル
海外市場:約10.5億ドル
全世界合計:約16.99億ドル
他の映画と比べてどうだったの?
2024年の映画業界全体を見渡しても、「インサイド・ヘッド2」の成功は圧倒的でした。
同年公開された他の大作映画を大きく引き離し、利益ランキングでは文句なしの1位を獲得しています。
アニメ映画の中では、それまで最高記録を持っていた「アナと雪の女王2」(2019年)の14.5億ドルを上回り、新記録を樹立しました。
また、19日間で10億ドルを突破するという、アニメ映画史上最速のペースも記録しています。
実写映画も含めた2024年の興行収入ランキングでも堂々の1位となり、映画業界全体にとって久しぶりの大型ヒット作となったようです。
コロナ禍で低迷していた映画館にとっても、大きな救いとなったのではないかと思います。
インサイド・ヘッド2の大成功が意味すること
「インサイド・ヘッド2」の大成功は、映画業界にいくつかの大切なメッセージを送ったようです。
まず、質の高いアニメ映画には根強い需要があることを改めて証明しました。
また、配信サービス全盛の時代でも、劇場での映画体験には特別な価値があることを示したともいえます。
多くの人が映画館に足を運び、家族や友人と一緒に感情豊かなストーリーを楽しんだ結果が、この記録的な成功につながったのです。
ディズニー・ピクサーにとっては、近年苦戦していた状況からの見事な復活劇となりました。
6.5億ドルという巨額の利益は、今後の作品制作にも大きな影響を与えそうですね!