こんにちは、マルです☆
ディズニーでは入園直後にダッシュする、いわゆる「開園ダッシュ」が問題になっています。一部のゲストではありますが、特に問題意識もなく「走らないで」と注意するキャストさんの横をニヤつきながら走って行く人がいます。
ディズニーはそうしたゲストの存在に頭を悩ませていましたが、対策は後手後手に回り結局のところ何も出来ないでいました。ですが、先日、ついにディズニーはある程度の実力行使に出た様です。と言ってもそこまで大げさなものではありませんが・・・。
このディズニー側の試みは、一部では「キャストバリケード」として話題になっています。今回はそのキャストバリケードについて見てみましょう。
開園ダッシュ対策の新たな試み、キャストバリケード
キャストバリケードとは、「キャストが横並びになってゲストの移動を制御すること」です。キャストさんが壁の様に並ぶので、さすがにゲストはそこをくぐり抜ける事は出来ません。
キャストバリケードは今のところ、ディズニーシーのみで行われていて、ディズニーランドでは行われていない様です。また、シーでも毎日行われているわけではない様です。
キャストバリケードの動画
何人かのゲストさんが、ディズニーシーで行われたキャストバリケードの様子をYouTubeにアップしてくれています。以下がその動画になります。
現在のキャストバリケードの問題点
上の動画を見ると、様々な問題点が分かります。一番の問題としては、キャストバリケードがひとまとまりになっている事です。メインの通路だけをカバーしているので、そのあとに現れる横道に対応出来ていません。動画の例では、リドアイルへの道にキャストバリケードがないので、結局そこからダッシュが始まっています。
また、キャストバリケードのスタートがリドアイル手前の坂道である事も問題があります。これでは結局は、「キャストバリケードに辿りつくまでにいかに先手を取れるか」という勝負になってしまうからです。キャストバリケードまでのダッシュをする人が変わらず現れるでしょう。
ただ、この様な問題点も運営側は十分理解しているはずです。当事者ですから、誰よりもよくわかっているはず。今は導入時期として、色々な実験をしているのだと思います。日が経つにつれて、キャストバリケードの問題点もある程度解消されるのではないかと期待します。
ランドではキャストバリケードは行われるのか?
現状ではディズニーランドでのキャストバリケードは行われていない様です。開園ダッシュの状況はランドもシーも同じなのですが、もしかしたらランド側には、その造り的にキャストバリケードが難しいのかなと思います。
ランドはシーに比べて、目的地に辿りつくための道が多様過ぎます。ワールドバザールの中心の交差点の辺りからは、いくらでも迂回路があるのです。これの全てにキャストバリケードを配置するのはちょっと非現実的です。これから対策はされると思いますが、ランドでのキャストバリケードについてはかなり難しいものがあるのではないでしょうか。
考えられる策としては、「開園後30分はゲストの通れる道を制限する」事でしょうか。この事によって、キャストバリケードを作る場所を絞る事が出来ます。ですがこれは他の一般ゲストに与える影響が大きいので、現実的ではないでしょうね。
理想のキャストバリケード
理想のキャストバリケードとはどんなものか?について考えてみました。やはり理想としては、「入園した順に理想の場所に案内される」のが一番です。開演ダッシュの問題の一つに、入園した順番に関係なく抜かされてしまう、というものがあります。それはかなりの不公平感を生みます。もちろん、安全面の問題もあります。
現状では「キャストバリケードまでのダッシュ」が必ず起こりますから、それを防ぐ必要があります。その為には、「入園ゲートの直後からキャストバリケードを配置する」のが一番です。ですがそれには人件費の問題もあると思います。ディズニーという「夢の国」の景観の問題もあるでしょう。入園した直後にキャストの壁が出来ていては、なんだか異様ですからね。少なくともそういう異様な状況は隠したいものです。
キャストバリケードのもう一つの意味?
シーでのキャストバリケードを見ていると、「開園ダッシュをやめさせる」以外にもう一つの利点がある気がします。それは「開園ダッシュをしたゲストの取り締まり」です。ゲストをコントロールする事で、それがしやすくなるのです。
キャストバリケードの位置がリドアイル手前の坂道の為、結局そこまでの開園ダッシュは存在してしまうのですが、ダッシュをする人間をそこで止める事は出来ます。運営が開園ダッシュの厳しい取り締まりに動いていると言われていますから、それを強化する事が期待出来るのです。
つまりどういう事かと言うと、キャストバリケードを開園ダッシュ取り締まりの為の検問にする事が出来るのです。キャストバリケードがなければ「トイ・ストーリー・マニア!」なり「リドアイル」なりにゲストは散り散りになり、「ダッシュしたかどうか」の確認の連携がとりにくくなります。また、目的地に着いたゲストを呼び止める事もやりにくいと思います。
ですが、上の動画の様に数分でもゲストを止めてコントロールした時間を作れば、ダッシュをした人へのペナルティなり注意を一度に行える可能性があります。
実際には難しいところもあると思いますが、事前にその警告をしておくことでやりやすくなると思います。現在ディズニーでは開園前に「危険ですので走らないで下さい」というアナウンスをかなり積極的にしています。現在それはかなり上品なものですから、それを「退園もありえます」という警告に変えます。その事によって、キャストバリケードでゲストを止めた時に「警告を無視して走りましたね」と言うことが出来ます。
その様に、警告のアナウンスとキャストバリケードを併用する事で、かなりの効果を期待出来るのではないかと思います。